こんにちは!
海外の代理店を集めてのセミナーで英語のプレゼンをすることになった出来のいい後輩が緊張のあまり胃液を吐き出しそうだと言っていますが、そんな時あなたならどうしますか?
- 胃液をぶちまけられても大丈夫なようにカバンに入れておいたレインコートをサッと着る
- 胃液を吐きかけられた時のために弱アルカリ性洗剤につけて固く絞った雑巾を用意する
- 胃液をお見舞いされる前にボデイブローからのアッパーをお見舞いし素早く床に葬る
- 胃液を吐き出さずに済むよう後輩を落ち着かせる言葉をかける
正解!
なかなか勘がいいですね。事が起こる前に対応するという意味では3か4で迷う人が多いひっかけ問題だったんですがよくわかりましたね。
何をするにも適度な緊張感を持つことは良いことなんですけど、このように一定のレベルを超えてしまうと血液中のノルアドレナリンの濃度が急上昇し、交感神経が活性化されるため極度の緊張状態に陥り冷静にパフォーマンスをすることは難しくなってしまいます。
ただ、交感神経自体は活性化することで集中力や身体能力を高める働きがあるので、上手く感情をコントロールし後輩を適度な緊張状態に持っていくことで、その能力を最大限引き出すサポートをしてあげるというのも先輩としての役割の1つと言えるのではないでしょうか。
というわけで今日は、これから何か大きなことに挑戦している人の背中を後押しし、最高な精神状態で送り出してあげるためにあなたが出来るかっこいい励ましのフレーズを紹介したいと思います。
それでは早速見ていきましょう。
おすすめの英会話表現はコレ
“let ‘em Know what time it is”
(れれむのぅ わったぃみでぃーず)
徹底解説
はい、今日のフレーズ”let ‘em know what time it is”は、基本的には非常に簡単な単語しか使われていないのですが、一部比喩的な表現になっているため意味が少しわかりづらいかもしれません。
ここでは前半”let ‘em know”と後半”what time it is”に分けてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
“let ‘em know”
まず”let ‘em know”の”‘em”ですが、これは”them”を省略した形のことです。
英会話においては”let them”を「れっでむ」と発音せずに「れれむ」のように発音するので、それに合わせて表記もこのように”let ‘em”となる事があります。
またここでの”them”は特に誰と特定することはなく、一般の人々、つまり「みんなに」という意味になります。
そして、確実に押さえてほしいのは”let”を使った非常に重要な表現で、
“let + 人 + 動詞の原形”「人に~させる」という決まり文句です。
今回は”let them know”なので、これに当てはめると「みんなに知らせる」という感じになりますね。
”what time it is”
次に「何を知らせるのか」という”know”の目的語を見てみると、”what time it is”となっていますね。
ここは直訳すると「何時であるか(ということ)」になります。ですが「今何時であるかみんなに知らせる」では文全体の意味としては通りませんよね。
実はここでの「今何時か(ということ)」は比喩的な表現で、「今何時か」=「何の時間か」=「あなたがこれから何をするか」という風に捉えます。
“what time it is”は通常”What time is it?(今何時ですか?)”という形の疑問文で使いますが、ここでは”is”と”it”(VとS)が入れ替わっていますよね。
これは「直接疑問文」“What time is it?に対して「関節疑問文」“what time it is”という表現が使われているからです。
(直接疑問文と関節疑問文についてはこちらのエピソードで詳しく取り上げていますので気になる人はチェックしてみてください)
まとめてみよう
ということでここまで見てきたことをまとめると、
- 「みんなに知らせる」
- 「あなたがこれから何をするか」
ということになり、そこから、
“Let ‘em Know what time it is”
(れれむのぅ わったぃみでぃーず)
「見せつけてやろうぜ」
というフレーズの完成です。こんなこと言われて背中をバシっと叩かれた日にはアドレナリン大量放出不可避ですね。
もう1つのおすすめ英会話表現
ちなみに、今回は”let ‘em know what time it is”を前半”let ‘em know”と後半”what time it is”に分けましたが、この前半と後半部分を少しいじることで意味が似たもう1つのフレーズを作ることも可能です。
それがこちらです。
“show ‘em what you got”
(しょうぇむわっちゅがっ)
「見せつけてやろうぜ」
という感じになります。
この場合の前半と後半の構造は、
- “show ‘em”「みんなに見せる」
- “what you got”「あなたが何を持っているか」
という風になっていますね。
どちらもほとんど意味は同じなので好きな方を覚えて是非使ってみてください。
ということで今日はこれから何かに挑戦する人に対して期待を込めて「お前の実力を見せつけてやれ!」と励ます時に使えるフレーズを紹介しました。
ちなみに、後輩はこの後壇上から最前列に向かって勢いよく胃液をぶちまけましたが、機転の効いた先輩があらかじめ最前列にビニールシートを用意し、また弱アルカリ性洗剤につけてから固く絞った雑巾を持ったスタッフがすぐに駆けつけ対応したので幸い大事には至らなかったそうです。
先輩、さすがです。
それではまた。