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単数形か複数形か?もう悩まなくてよくなる話

どうも。@bigtreeです。

(僕が誰にも知られず密かにペラペラになった独学勉強法はこちら↓チラッ)

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英語で何か言った後で、「あらヤダ、ここは複数形にしなきゃいけない?」みたいなときってあるじゃないですか。

例えば「たくさんの紙をシュレッダーにかけなきゃいけなかった」と言いたい時に、

I had to shred a lot of paper.

となるんですけどこの時に、「あれ、『たくさんの紙』だから”paper”は複数形の”papers”にするんだっけ?」

みたいに一瞬思考が停止することってよくあるじゃないですか。

うんうん、わかります

今日はそんな考え方を根本的に変えるお話をしたいと思います。

単数系 or 複数形はあなた次第?

日本語には基本的に「単数形/複数形」の区別はないので普段意識することはありませんが、英語では名詞を使う際には必ず単数・複数を考えなきゃいけません。

これは日本語が母国語の私たちからしたら本当にとっつきにくくて理解し難いことだと思います。

でも実際にはそこまで難しく考える必要はないと僕は思うんです。

基本的には「名詞を単数形にするか複数形にするか」は話している人の主観的な判断によるものと考えます。

つまり別の言い方をすれば、「あなたが話しながら何を想像してるか」によって単数・複数が決まるということですね。

人は話す時に、まずは一歩先に話す内容を頭でイメージしつつ、それを即座に言語化して表現します。

僕は昨日一日中自動販売機の小銭受けをチェックして回っていたんですが、それを英語で言うとしたら僕だったら、

I was checking around vending machines all day yesterday to see if there were any coins left.

と表現するんですが、それはこの時僕の頭の中ではまず、

  • そこらじゅうの自動販売機(複数)を手当たり次第見て回っている
  • 願わくば一日を通して数百円くらい(複数の硬貨)の収穫を狙っている

ことを想像しているため、それを瞬時に言葉に反映させて”vending machines”、”coins”とそれぞれ「複数形」にして表現しているんですね。

・・・ガチでやってないですよね?

これがもし、僕が「ある1つの自動販売機を血眼になって一日かけて徹底的に小銭(複数)が残ってないか何度も確認していた」としたらおそらく、

I was checking around a vending machine all day yesterday to see if there were any coins left.

という風に、”a vending machine”と単数形で表現するでしょう。

(コワ・・・)

また、何でもいいのでとにかく硬貨1枚見つけるためにそこらじゅうの自動販売機(複数)を見て回っていたなら、

I was checking around vending machines all day yesterday to see if there was a coin left.

と表現するでしょうね。

いずれにせよ、優先されるのは「僕が頭で想像していること」であって、この場合の単数形or複数形の判断については僕に決定権があることになります。

なのでたとえ話していて、単数系で何か言った後に「やべ、今の複数形にしなきゃいけなかった」と思ったとしても、それは聞き手からすれば、「話し手が話しながら単数を思い浮かべていたか複数を思い浮かべていたかはわからない」ので、それ自体は間違いにはならないのです。

なるほど、たしかにそうですね

もうちょっと複雑な単数・複数形パターン

ただ、ここまで読んで「machine(s)やcoin(s)のように単数形or複数形が”s”のあり/なしで決まる場合はいいけど、中には不可算名詞で複数形にできない名詞もあるじゃないか」と思った人、いいですね。あなたはワンランク上の英語力の持ち主です。

たしかに英語には複数形にできない「不可算名詞(mass nouns/uncountable nouns)」と呼ばれる名詞も数多く存在します。

冒頭の例で見た”paper”などはその有名な例ですね。

Paperは英語ではなぜか「数えられない名詞=不可算名詞」の部類に入るので、

  • 1枚の紙= a piece of paper
  • 5枚の紙= five pieces of paper
  • 不特定多数の紙= a lot of paper

といった具合に単数/複数によってpaper自体の形を変えることはなく、その前後が変化します。

また”fish”も表現方法は少し違うものの考え方は似ていて、

  • 1匹の魚= a fish
  • 5匹の魚= five fish
  • バケツ一杯のたくさんの魚= a bucket full of fish

といった具合に単数/複数での形の変化はありません。

一体なぜなのか?・・・こればっかりは本当にわかりません笑

ただ1つ言えることは、

「まじで勘弁してほしい」

ですよね。

日本人の私たちにとって一番困るのは、何が可算名詞(sをつける/つけない)で何が不可算名詞(sをつけられない)なのか区別がつかないことです。

いやホント、まじで勘弁してほしいです

上で見た”paper”や”fish”なんかは普通に日本人の感覚からしたら「1枚、2枚〜」や「1匹、2匹〜」のように数えられるので、当然「複数の場合は”-s”をつけるのが当たり前」だと感じますよね。

これは本当にモヤっとする問題だと思います。

さらにもっと突っ込んだ話をすると、”paper”も”fish”も厳密に言えば”-s”をつけられるんですよ。

えっ?

ただそうすると意味合いが少し変わってきてしまうんですね。

例えばpaper「紙切れ」は、複数形の場合は上で見た通り”◯ pieces of paper” ですが、これをpaperの方に”-s”をつけて”papers”とすると、意味が「レポート・新聞」と解釈されてしまいます。

またfishの場合も複数形は通常”three fish”ですが、これを”three fishes”とすると、意味が「3種類の魚(マグロ、カツオ、サーモンとか)」という風にニュアンスが少し変わってきます。

  • Paper(不可算名詞) 「紙」
  • Paper(可算名詞) 「(新聞・論文・レポートなどの)書類」
  • Fish(不可算名詞) 「魚、魚肉」
  • Fish(可算名詞) 「(fishesで)別の種類の魚」

このように、1つの単語でも可算名詞・不可算名詞両方の用法があり、それぞれで意味が違う単語というのは実は本当にたくさんあります。

これも私たち日本人からしたら正直「…は?(怒り)」となるレベルの話だと思います。

これをいちいち「可算名詞/不可算名詞で”-s”をつける/つけない」で使い分けるのは英語が第二言語である私たちからしたらめちゃくちゃ大変なことなんですね。

なので僕はこう思います。

Paperやfish、waterやcoffee、furnitureやhomeworkなど、一般的に”-s”をつけて数えられない名詞も別に”papers”、”fishes”、”waters”、”coffees”、”furnitures”、”homeworks”、のように”-s”をつけても全然OK。

これで500%伝わります。

え、でもそれは文法的には間違いじゃ・・・

はっきり言って、日本だけじゃなく世界に何十億っているノンネイティブの英語話者からしたら”-s”をつける感覚の方が普通です。

例え厳密に言えば間違っていたとしてもそこは「個性」でいいじゃない。少なくとも今のうちは。

今の自分の英会話レベルにおいて心配するとこはそこではないんじゃないでしょうか。

いちいち単数形/複数形の形にこだわってそこで思考が停止してしまっていたら、それよりもっと先に身につけるべきである会話のリズム(相槌や割って入るタイミングなど)やその他の表現を学ぶうえでの障壁になってしまうんじゃないかと僕は思います。

まずはあまり単数・複数の概念に囚われずに、ネイティブとの会話を自由に楽しみつつ、そこから吸収できるだけの知識を吸い取ることが英語力向上への近道かと思います。

なるほど

そして僕の経験上、そうしているうちにこの「単数・複数の概念」についても理解が進み、必ず自然と合点がいくようになってきます。

なので今は単数形・複数形のルールに縛られず、ミスを恐れずどんどん自分の思った通りに話してみてください。

「今は気にしなくていい」と思うと肩の荷が降りて少し楽な気持ちになりませんか?

ということで今日は「単数系・複数形はあなた次第」そして「特殊な英語のルールにあまり縛られすぎるな」という話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それではまた!