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ラップ名曲パンチラインの意味に学ぶ英語vol.18「Big K.R.I.T.編」

僕がラップミュージックに出会ったのは小学校6年生の時だ。

当時よく行っていた地元のレンタルCDショップで、何を間違えたのか洋楽セクションに迷い込んでしまい、そこで何も分からずたまたま手に取ったCD(The Rootsの“Things Fall Apart”)を借りて家で聞いた時の衝撃は今でも覚えている。

このシリーズでは、約20年間ラップミュージックを聞き続けた僕が自分の大好きな曲の中から、「これは面白い!」と思ったフレーズや、英語の勉強になると思った歌詞を厳選してお届けし、一人でも多くの人にラップミュージックの魅力を知ってもらうと共に、音楽を聞きながら英語を勉強する楽しさを感じてもらえたらと思う。

それじゃ、早速今日のエントリーを見ていこう―――。

今日の名曲パンチライン

“Just know that I was once considered just a dreamer. But I paid my dues and turned so many doubters to believers”

-Big K.R.I.T., “Dreamin” (2011)

パンチライン徹底解説

今日のポイント
  • “be considered A”という表現
  • “pay one’s dues”というフレーズ
  • “turn A to B”という表現

今回のパンチラインはBig K.R.I.T.というミシシッピ州出身のラッパーが2011年にドロップした“Return of 4Eva”というミックステープに収録されている“Dreamin”という曲からの1フレーズです。

Mississippi!!

今日はこのパンチラインを、

  1. “Just know that I was once considered just a dreamer”
  2. “But I paid my dues and turned so many doubters to believers”

の2つのパートに分けて意味を見ていきたいと思います。

それでは早速いってみましょう。

“Just know that I was once considered just a dreamer”

まず“Just know that~”で「~ということを知っといてくれ」という意味ですね。この“that”は「接続詞のthat」といって、「~ということ」という意味で前後の「節」を繋げる働きをしています。

何を知っておくのかというと、“I was~”以降の部分です。ここで注目したいのは“consider”という単語で、「みなす/考慮する」という意味ですが、“be considered (as) A”という熟語で使われることがよくあります。

CHECK!

“be considered (as) A”という表現>

  • “主語+be considered (as) A”で「主語はAとしてみなされる」という意味になる。

ここでは主語は“I”でbe動詞は過去形の“was”になっているので、「私はみなされていた」となりますね。そして“A”の部分には“just a dreamer”「ただの夢を見てる人」が入っているので、この部分全体で、「私はかつてはただの夢を見てる人だとみなされていたことを知っておいてくれ」という意味になります。

“once”は「一回」という意味もありますが、ここでは「かつては」という意味で使われています。

夢見たっていいじゃない

“But I paid my dues and turned so many doubters to believers”

次に“But I paid my dues”の部分ですが、“due”は名詞だと「会費/料金」などという意味がありますが、“pay one’s dues”というフレーズで使われると決まった意味になります。

CHECK!

“pay one’s dues”というフレーズ>

  • “pay one’s dues”で「やるべきことをやる」、「一生懸命努力する」という意味の決まり文句です。

ここでは過去形の“paid”、そして“my”ですから、「私のやるべきことをやった」という意味になります。

そして、“turned so many doubters to believers”の部分ですが、これもお決まりのフレーズで“turn A to B”という形があり、 

CHECK!

“turn A to B”という表現>

  • “turn A to B”で「AをBに変える」という意味の決まり文句になります。

ここでは“A”の部分に“so many doubters”「たくさんの疑っている人」、“B”には“believers”「信じる人」が入っているので、「たくさんの疑っている人を信じる人に変えた」という風になり、この部分全体では、「でも私は私のやるべきことをやってたくさんの疑っている人を信じる人に変えた」という文が完成します。

まとめ

ということで、この2つのパートをくっつけると、

  1. 「私はかつてはただの夢を見てる人だとみなされていたことを知っておいてくれ」
  2. 「でも私は私のやるべきことをやってたくさんの疑っている人を信じる人に変えた」

となるので、それをもう少しかっこよく整えて、

“Just know that I was once considered just a dreamer. But I paid my dues and turned so many doubters to believers”

「おれは昔ただの夢見るガキだと思われてた。だけど自らの力で夢を叶え疑い深い奴らを信じる者に変えたんだ」

という感じにしてみました。

おお~~

最高にかっこよすぎます。

ミシシッピの小さな田舎町出身の青年が周りに何と言われようと夢を追い続け、全米を震撼させるほどのラッパーになるなんて・・・(Big K.R.I.T.は2011年にBET Hip Hop Awards“Rookie of the Year”(その年の期待の新人ラッパーに贈られる賞)に、彼のミックステープ“Return of 4Eva”はベストミックステープにそれぞれノミネートされています)

自分の才能を信じ続け、自分の意思を貫き続けたからこそ、Big K.R.I.T.は「サウス」という枠を超えて「全米で最も才能のあるラッパーの一人」として愛されるアーティストとして注目されるようになったんですね。

ありきたりですが、僕はこのメッセージを初めて聞いた時に、「夢を持つことはとってもかっこいいことだとおもいました。ぼくも夢をかなえたいなとおもいました。」

アレ、いきなり小学生の作文並みの感想飛び出した笑

いやでもホント冗談抜きにかっこよくないですか?

ちなみに曲はこちらで聞けるのでよかったらチェックしてみてください(該当部分は3:15辺りからです)

ちなみに、Big K.R.I.T.はこの“Return of 4Eva”以外にもミックステープを多数リリースしていて、どれもかなり完成度が高いのでBig K.R.I.T.のことを“King of Mixtapes”と呼ぶ人もいます。

また、Big K.R.I.T.はこれまで3作のスタジオアルバムもリリースしていて、これまたとても良作なので、これを機にラップに興味を持った人や、僕のように「洋楽から日常で使える表現を学びたい!」と思った人は是非チェックしてみてくださいね。

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はい。ということで、今回の「ラップ名曲パンチラインに学ぶ英語特集」はいかがだったでしょうか?これからも素晴らしきラップミュージックの魅力をお届けすると共に、あなたの英語学習の助けになれれば光栄です。

前のエピソードや次のエピソードも気になる!という方はそれぞれこちらからどうぞ。

<前のエピソード>

ラップ名曲パンチラインの意味に学ぶ英語vol.17「Wu-Tang Clan編」

<次のエピソード>

ラップ名曲パンチラインの意味に学ぶ英語vol.19「Twinz編」

また、第1回から見てみたい!という方がいましたらこちらからチェックしてみてください。 

それではまた!