ラップ史上最高にカッコいいパンチラインはコレだ②【今日の英語】

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Welcome back y'all to another episode of Big Tree In The House!

 

ラップミュージックを聴き始めてもうかれこれ20年くらいになるが、いまだにストレートで強烈なメッセージやユニークでウィットに富んだリリック(歌詞)を見つける度に1人でニヤリとしたり、何度も頷いたりしている。

 

このコラムでは、最近ラップを聞き始めた人がラップミュージックの魅力に気づいてくれたり、また自分のようにラップのリリックから英語に興味を持ってくれる人がいたら嬉しい、という思いから、ヒップホップ界の先駆者たちや、わりと最近のアーティストのリリックの中から、「これはやられたっ!」と思わず唸ってしまうようなエッジが効いてオリジナリティが溢れるパンチラインを紹介していこうと思う。

 

それじゃ、早速今日のエントリ―を見ていこう。

 

最高にCOOLなパンチラインはコレだ

 

Dead in the middle of Little Italy littile did we know that we riddled two middlemen who didn't do diddly

 -Big Pun, "Twinz (Deep Cover '98)" (1998)

 

(訳:リトルイタリーのど真ん中で2人の関係ない奴らを知らずに殺っちまった)

 

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Big Pun (R.I.P.)

解説

 

ででぃなみるろヴぃるいらりりるでぃうぃのだうぃうぃどぅとぅみどぅめふでぃんどぅでぃどぅり

 

始めて聞いた時CDプレーヤーがぶっ壊れたんじゃないかと思いました笑

そして何度聴きなおしても全く英語に聞こえません。

これもめちゃくちゃ有名なラインで、ラップ史上ベストパンチラインの一つと言われています。

 

●まず、"Dead in the middle of little Italy" は「リトルイタリーのど真ん中で死んでいる」で、これは特に変わったところはなし。"in the middle of ~" で「~の真ん中で」という意味ですね。

 

●次に、"little did we know..." の部分について、意外と知らない人も多いんですが、"little" というのは単独では「ほとんどない」という否定の意味を持つ単語であって、よく使う "a little"「少しの」とは異なります。

 

●英語では、強調のために否定語を文頭に持ってくるとその後の主語(S)と動詞(V)(助動詞がある場合は主語と助動詞)が入れ替わるという謎のルールがありまして、これはそのパターンになります。文法用語的に言うと「倒置」というやつです。

この場合は、本来は "We didn't know"「おれらは知らなかった」というのが一般的なんでしょうけど、否定語の "little" (「ほとんどない」)が先頭に来ているので、主語 "we" と助動詞 "didn't" が入れ替わっています。そしてその際、"little" 自体がすでに否定の意味を持っているため、"didn't" の "not" はいらないので取れたと思ってください。

ん? "did" は動詞じゃないの?と思った方、例えば疑問文での "Do you know~" の "Do" や、"Have you been to~" の "Have" などは「助動詞」です。

試しに同じような表現を、"Never" を使って作ったとしても、"Never did we know" という具合に「倒置」が起こります。

このように倒置が起きる否定語は "little" や "never" の他に、"hardly", "seldom", "only", "nor", "scarcely" などがありますが、ドMでマニアックな人は頑張って全部覚えてください笑

 

●そして何を知らなかったのかというのは、"that we riddle..." に続いています。

"riddle" というのは「なぞなぞ」のこと。ここでは2人の "middlemen"「中間=パイプ役」つまり「組織のボスに繋がる下っ端の奴ら」に対して「謎かけ=詰めよる」みたいなイメージです。

 

●そして "who didn't do diddly" の "who" というのはその2人の "middlemen" にかかる関係代名詞で、「何もやってない "middlemen"」という風に繋がります。

"diddly" というのは「大したことないもの」という意味で、普段はほとんど使うことのない単語でしょうが、ここでは音合わせのために使われてます。

 

と、文法的に解説するとこんな感じです笑

が、聞いてみると謎のおまじないにしか聞こえません。

 

この曲はギャング映画のような犯罪をテーマにした曲で、Big Punとその相棒のFat Joeがまるで登場人物のようにカッコいいラップの掛け合いを披露していきます。

自分が初めてこの曲を聞いたのはたしか高校生くらいの時だったと思います。カッコよすぎて、当時は内容は全くわかってなかったけどとりあえず音で覚えて完コピしてました。

 

まあ、完コピしてもカラオケでこんな曲が入ってるワケでもなく完全に自己満足ですけどね笑

 

 

―――さて、今回の「ラップ史上最高にカッコいいパンチライン特集」はいかがだったでしょうか?これからも素晴らしきラップミュージックの魅力をお届けすると共に、みなさんの英語学習の助けになれれば光栄です。

第一回から見てみたい!という方は是非こちらからチェックしてみてください。 

www.bigtreeinthehouse.com

 

 

それでは次回もお楽しみに☆